ムーブオーダリングと探索時間の関係
http://d.hatena.ne.jp/Gasyou/20120506/1336291383
以前書いた記事の追試です。前回は特定の局面でしたが、今度は適当な棋譜1局通しての値です。
129手で終局しているので、40手までを序盤・41〜80手までを中盤・それ以降を終盤として扱いました。
実験方法は前回と同じで、深さ1の1回目の探索時間を1としてそれ以降の探索の時間を測っています。2回目の探索はほぼ100%置換表にヒットするので、理想的なムーブオーダリングが出来ている状態とほぼ同じ挙動になるはずです。
で、結果。
深さ | 時間(序盤1回目) | 時間(序盤2回目) | 時間(中盤1回目) | 時間(中盤2回目) | 時間(終盤1回目) | 時間(終盤2回目) |
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深さ==1 | 1.000000 | 0.854472 | 1.000000 | 0.696241 | 1.000000 | 0.702105 |
深さ==2 | 7.514964 | 5.606930 | 7.531465 | 5.793063 | 11.495859 | 7.427548 |
深さ==3 | 49.250981 | 39.576026 | 55.157672 | 40.170785 | 76.043527 | 51.942893 |
深さ==4 | 387.114923 | 246.470129 | 620.843516 | 468.771514 | 797.731381 | 538.462530 |
深さ==5 | 2027.880744 | 1458.469706 | 3899.876848 | 2669.719787 | 4304.557912 | 2910.719090 |
どうあがいても高速化率が2倍を超える事は無さそうですね。ムーブオーダリングの改良は後回しにしますか。