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id:sangencyaya:20080303:1204525126さんでコンピュータ将棋の話があったんで、ちょっと思った事を開発者側の視点で書いてみます。

「コンピュータ将棋がプロ棋士に勝ったらどうするか」という問いに対しての羽生さんの返答が「桂馬が横に飛べるようになればOK」(この部分は「金と銀の位置を入れ替える」だったかもしれない、とも書かれています)というものだったそうです。

で、これは"現状では"たしかに有効でしょうが、将来もそれが有効かどうかは疑問です。

というのも、コンピュータ将棋に対するプロ棋士のアドバンテージの一つは「定跡を上手く使ったり構想を練ったり出来る」事だと思うんですが、駒の動きを変えたり初期配置を変えたりすると、アドバンテージが無くなってしまうんじゃないかと思うんですよ。

もちろん、将棋のルールの変化に会わせて定跡を作り直すなりなんなりすれば良いんですが、そうすると今度は「プロ棋士が定跡を作り直す速度」と「コンピュータ将棋が進歩する速度」の競争になって、そうすると24時間不眠不休で活動出来るコンピュータに人間が勝てるのか? という疑問があります。

という訳で私が人間側で対策をするなら、何らかの不確実性を入れる方が良さそうに思えます。

例えば「一手ごとにサイコロを振って出た目で動かせる駒が決まる」とか。

まぁ、そうなっちゃうと将棋のゲームとしての性質が変っちゃうんで、それはそれで困りますか。難しいですね。