GA将!!!!!!!!!の選手権は終了しました&ライブラリ制度に関して思う所
先程帰宅し、GA将!!!!!!!!!の第28回世界コンピュータ将棋選手権は無事終了しました。
一昨日・昨日は非常に有意義な時間を過ごす事が出来ました。主催者並びに関係者・参加者の皆様に感謝いたします。
結果はこちらから確認出来ますが、GA将!!!!!!!!!は4勝4敗で20位。ギリギリ上位半分に入りました。ただ、4勝のうち1つは相手が勝ちを読み切った後にバグって落ちた結果拾った勝ち星ですので、実質3勝5敗ですね。
個人的に一番嬉しかったのは、「生ける伝説」あの山下さんのYSS Zeroに勝てた事ですね。新規に作り直したとの事ですので今回のYSS Zeroが山下さんの頂点とは思っていませんが、それでも山下さんのソフトに勝てたのは何よりの喜びです。
ただ、将棋の内容的には、YSS Zero戦も他の対局もそうでしたが、終盤の寄せがぬるいとか*1玉をちゃんと囲わないとか、色々と課題の多い内容でした。
さて、以下は毒吐きタイムです。
今回2回戦でArgoCorse_IcSyoと当たったんですが、開発者の市村豊さん曰く「ほぼやねうら王のままです。AWSも使えませんでした。」との言葉には正直ガッカリしました。
私にとって選手権は年1回の「お祭り」なんですよ。なのに、なんで自宅でも対局出来るライブラリと対局しないといけないのかと。強かろうが弱かろうが、開発者のポリシーが詰まったソフトと対局したいんですよ、私は。貴重な8局のうち1局をドブに捨てた気分です。
氏のアピール文書から一部引用します。
「負けたとしても楽しかった」と負けた人に思わせるようなゲームじゃないとゲームとして成立しないんじゃないかと言うことを思う。
https://www.apply.computer-shogi.org/wcsc28/appeal/ArgoCorse_IcSyo/appeal.txt
私は負けましたが、全く楽しく無かったです。不快感しか得られませんでした。
更に「合法手生成を実装するのって面倒ですよね。」とも言っていました。これはもう、正気を疑うレベルです。それを面倒と思う程度の情熱しか無いのなら、いっその事ソフトを作らなければ良いのに、と言うのが正直な感想です。
はっきり言って、ライブラリを使ったにもかかわらず何の改良も出来ていない人は、選手権の参加をキャンセルして欲しいですね。
もしくは、ライブラリ使用者(本家除く)はCSAで事前審査して、例えば「ライブラリよりレーティングが200以上向上していない場合は、選手権への参加を認めない」とかして欲しいです。まぁ、これはCSAの負担が大きいので実現は難しいかもしれませんが。
ライブラリ制度の本来の目的は「新しいアイデアを実装するにあたり、それ以外の部分の実装の負担を減らす事により、新規参入の敷居を下げる」事だったと思います。
ですが、現状は「お手軽に手抜きしてでも良いから勝つ為の手段」として捉えている人が一定数いるのは確かだと思います。
という訳で、個人的には現在のライブラリ制度And/Or選手権のルールには一部問題が有ると考えていますので、何とか改善して欲しい所です*2。