Xeon Phiの発売は来年1月から
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20121113_572526.html
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/kaigai/20121113_572568.html
コードネームKnights ConnerことXeon Phiですが、来年1月に発売と決まった様です。
一般向けモデルは5110Pと3100シリーズらしいですが、価格はそれぞれ$2,649と$2,000以下。かなり値ははります。スペックについてはリンク先を参照して下さい。
んで、私の興味はこれがコンピュータ将棋用にどの程度使えるかなんですが、ザクっとYSSベンチの予想値を出してみました。
まず、Xeon Phiのスカラ部分の性能はClassic Pentiumと同等と仮定します。とすると、"yss_u2.exe -7"の結果が「Pentium 90MHz 106.0秒」 なので、1GHzのXeon Phiだと9.6秒。
次に、"yss_u2.exe -7"と"同 -8"の所要時間の差は約5倍らしいので*1、仮に1GHzのPentiumがあれば、"yss_u2.exe -8"は48秒。
んで、Core i7 2600Kが4.7秒なので、シングルスレッド性能で約10倍の差があります。
次に、Xeon Phiには4wayのSMTが実装されるらしいので、これでマルチスレッド性能が1.6倍になると仮定するとSMT使用時のシングルスレッド性能は0.4倍になります。YSSベンチが120秒位?
という訳で、Xeon 8コア 3GHzちょい(シングルプロセッサ)とXeon Phi 60コア 1GHzちょいを比較すると
- コア数:7.5倍
- スレッド数:15倍
- シングルスレッド性能:1/10倍
- マルチスレッド性能:1.5倍
って事になりますね。あくまで予想ですが。
となると、わざわざプログラミングモデルが変わるXeon Phiに行かなくても、普通にXeon買った方が開発効率の面では楽そうですね。チューニングにも普通のツールが使えますし。
うーん、せめてマルチスレッド性能がXeonの倍になれば「買い」なんですけどねぇ。あるいは48コア位で10万円なら、コストパフォーマンスでXeonに対抗出来るんですが。
…出ないかなぁ、コア数少なくて安いPhiが。ソフト屋の開発環境構築用とか普及に向けた布石とか、そういう意味合いでも出せば売れると思うんですが。